中国モンゴル自治区と四川省の農村部で
冬の寒さをしのぐために生まれた鍋料理です。
白湯(パイタン)と呼ばれる鶏などからダシをとった
スープと、唐辛子や山椒など調味料を沢山入れた
辛い味付けの紅湯の麻辣(マーラー)スープの
2 種類のスープに具材を入れて食べます。
特に辛いほうのスープには、
たくさんの香辛料や生薬が使われています。
火鍋は多くの食材をバランスよく
組み合わせているため、薬膳効果が高く、
冷え性、ストレス緩和、美肌効果、疲労回復など
幅広い効果が期待できます。
<注意> ほてりやのぼせ、吹き出物が出ている人は症状が
強めに出る場合があるので、唐辛子や花椒が入った
麻辣スープを控え、豚骨や鶏をベースにした白湯スープを
食べるようにしましょう。
スープに使われる効能別漢方薬膳食材
にんにく 慢性疲労、高血圧、便秘
しょうが 冷え性、気管支炎、風邪
クコの実 皮膚疾患、神経疲労
松の実 乾燥肌、便秘
白豆蔲(ビャクズク) 消化不良、食欲不振
花椒(ファジャオ) 胃痛、頭痛や足腰の冷え
党参(トウジン) 食欲不振、慢性疲労
良姜(リョウキョウ) 冷えによる胃痛、消化不良
当帰(トウキ) めまい、生理不順、冷えによる腰痛、子宮疾患
龍眼 不眠、めまい、動悸
桂皮(シナモン) 胃痛、生理痛、嘔吐下痢、関節痛
八角(アニス) 生理痛、腰痛、便秘、むくみ
フェンネル 嘔吐胃痛、腰の冷え、生理痛
クミン 食欲不振、胃痛、不安感、頭痛