比較文化 【中国料理「辛味の違い」】を徹底比較 カルチャー views:261 こんにちは!セパルフェスタッフの Vicky です!中国生まれ中国育ちの在日中国人です。日本でも中華料理をよく食べていますが、辛味がないと物足りずいつも「四川風」の激辛中華料理屋さんに入ってしまいます……。実は、中国は地域によってその「辛味」も違うんです!今日は、 中国の「辛い料理」とその「辛味の種類」をご紹介します! 名前:Vicky年齢:アラサー身長/体重:162cm/50~56kg専攻:ファッションデザイン前職:某大手アパレルメーカーデザイナー 地域ごとの「辛さのレベル」の違い! 「激辛」地域:西南・南部エリア 海から離れた山が多い地域。 湿度が高い為、昔から塩の代わりに 辛い香辛料を使ってを食べ物を長く 保存する風習があります。 「中辛」地域:西北・中部エリア 中国で最も乾燥している内陸地域で、 食べ物の賞味期限を延ばすため、 肉料理の生臭さを隠すために塩の 代わりに香辛料を使う風習があります。 「ピリ辛」地域:東南沿海エリア。 古代から手に入りにくいショ糖 (スクロース)を料理に贅沢に使用し、 さっぱりとした味わいと甘めの 味付けが特徴。 唐辛子の辛味の違い 糸椒( シェイジャオ)【主産地:西北エリア】辛さ: ★ ★ 糸椒は中国で最も広く栽培されている 唐辛子の一つ。 乾燥させると辛さ倍増! 朝天椒( チヨウテンジャオ)【主産地:四川省】辛さ: ★ ★ ★ ひまわりのように実が太陽に 向いている事から、 「朝日」と呼ばれます。乾燥させた朝天椒が 「四川料理」にはたっぷり使われています。 朝天紅辣椒( チヨウテンホオラージャオ)【主産地:重慶市】辛さ:★ ★ ★ ★ ★ 「唐辛子の町」と呼ばれる重慶(ジュウケイ) で栽培される、最も辛い唐辛子です。 カプサイシンが 6.5g/ ㎏と通常よりも 多く含まれているため、一口で涙が出るほど 辛いんです! 七星椒( チイシンジャオ)【主産地:湖南省】辛さ:★ ★ ★ ★ 分厚い皮が特徴で、辛味も強いです。 旨味&辛味◎ 象鼻涮涮椒(シアビスアスアジャオ)【主産地:雲南省】辛さ:★ ★ ★ ★ ★「䘛䘛」は「しゃぶしゃぶ」という意味。 鍋にしゃぶしゃぶのように入れるだけで、 鍋が辛くなることから名付けられました。 見た目は小さくて丸いですが、 実は普通の唐辛子より 10 倍くらい辛い! 激辛を好む地域でも辛味のバリエーションが豊富! 中国で一辛いと言われる「湖南(コナン)料理」発祥地域:湖南、湖北(コホク)「四川料理」の辛さよりもっと辛い料理。湖南料理の辛さは「香ばしい × 辛い」の組み合わせなので中国で「香辣(シャンラー)」と表現されます。この「香辣(シャンラー」は唐辛子・胡麻・菜種油が隠し味となります。3 種類の異なる香りが絶妙なバランスとなり香り豊かな「辛さ」に仕上がります。 剁椒魚頭(刻み唐辛子と魚頭蒸し) 淡水魚などの頭部に 2 種類の刻み唐辛子を のせて蒸します。 一口で 2 種の旨味が堪能できます♪ 干锅花菜(ブロッコリードライ鍋) ブロッコリーを強火で炒めることで 野菜特有の香りや旨味を引き立たせ、 さらに唐辛子の辛味がアクセントに♪ 日本で最も有名な中国料理の「四川(シセン)料理」発祥地域:四川、雲南(ウンナン)、貴州(キシユウ)唐辛子の辛さ × 花椒(ホアジャオ)の痺れが重なった最強コンビはたまらなく癖になります。本場の四川料理は「痺れ × 辛い」のコラボレーション。中国で「麻辣(マーラー)」と表現されます。四川料理は大量に朝天椒(チヨウテンジャオ)を使い、もっと辛くするために多種多様な唐辛子を足して一緒に炒めて焦がし、花椒を加えて深みのある「辛さ」に仕上げます。 麻婆豆腐(豆腐の唐辛子煮込み) 痺れるような辛さが衝撃! ただ辛いではなく、深みとコクのある料理です。 水煮牛肉(牛肉の唐辛子煮込み) スープ 煮にした牛肉の料理です。 赤い油と花山椒の香りがたまらない一品です。 唐辛子が主役になる「江西(コウセイ)料理」発祥地域:江西塩味ベースで味が濃い辛い料理。江西料理の辛さは「塩辛い」ので中国で「咸辣(シェンラー)」と表現されます。唐辛子と地元の素朴な食材をメインに塩、醤油、油のシンプルな味付けが特徴!パンチのある純粋な「辛さ」に仕上がります。 三杯鸡(鶏肉と唐辛子の醤油炒め) 「三杯鶏」は江西で発祥してから台湾で 有名になりました。 塩辛い味付けのこってりとした 絶品料理です! 辣椒饼(唐辛子入りの餅) 油揚げの塩と唐辛子入りのお餅ですが、 カリカリな食感とすっきりとした辛さで 現地で人気!